ネガティブは悪いことではない
タイトルを読んで「いやいや、そんなことはないでしょ」と思った方も多いのではないでしょうか。
『ネガティブ』
ネガティブな自分がさらに自分を落ち込ませたり、一緒にいる相手がネガティブな思考ばかりだと一緒にいる人も気持ちが落ち込んできたり、、、。
多くの人が持つこの言葉のイメージは、確かに良くないですよね。
今回は、自分がネガティブになりやすいと感じている方、そしてそれを何とかしたいと思っている方に向けて書いていこうと思います。
アメリカで行われた研究によると、わたしたちは1日に6万回の思考を行っているそうです。
しかも、そのうちの約80パーセント(約4万5000回)は、身を守るためのネガティブな思考になりがちであることが分かっているそうです。
また、日本人は欧米人に比べてセロトニンの分泌量が少ないため、そもそも不安感が強くなりやすいそうです。
人格特性の約50パーセントは先天的に遺伝によって決まるという研究もあり、日本人は遺伝的に楽観的に物事を考えることが苦手な人が多いと言えます。
そうなると、わたしたちは自然とネガティブになってしまいやすいということが理解できますよね。
ネガティブになってしまうことは特別なことではないのです。
ネガティブになって当たり前と思ってもいいのではないかしら。
ネガティブから切り替えるために
ネガティブな状態で生まれる『悲しい』『辛い』『泣きたい』などの感情。
悲しんでいてはいけない、気持ちを切り替えないと!と思う方も多いかもしれませんよね。
でも、これらの感情はあなたの大切な感情の一つです。
『あぁ、わたしこんなに悲しいんだな』『すごく辛くて苦しいんだよね』
まずは、その感情・気持ちをそのまま受け入れてみてください。
気持ちを紙に書き出すのも良いかと思います。
頭の中だけでは悶々と考え続けてしまうという方は、書き出すことで何に対して不安なのか、どうして悲しいのかが分かりやすくなります。
自分の感情を否定せず、しっかりとそのまま受け入れることができると、少しずつ心が落ち着いてきます。
また、不安の正体や悲しみの理由が分かると、自然と感情をコントロールできるようになっていくはずです。
心が落ち着いてきたら、そのことを考えない時間を意識的に作りましょう。
他のことで体と頭を使っていると、ネガティブなことを考える暇もありません。
しっかりと自分の感情を受け入れてから、やってみてくださいね。
見方を変えてみる
わたしたちは成功したことよりも失敗したことに、良いことよりも悪いことに意識が向いてしまいがちになります。
だから、どうしても自分のダメなところばかりに目が向いてしまったりしますよね。
ただ、ダメなところと決めているのは自分自身。
良いところも見方を変えれば悪いところにもなりえます。
反対に、悪いところも見方を変えれば良いところになりえるのです。
これらは全て、個性であり、あなたの特徴の一つです。
良い、悪い、と決めるのではなく、それらを個性や特徴の一つと捉えてみてください。
そして、その個性を生かしてみませんか?
個性を生かしてあげられたら、それは良いところと映ります。
反対に、個性を生かしてあげられなかったら、それは悪いところと映りますよね
失敗も悲しい出来事も、見方を変えたら自分をよく知るいい機会です。
『わたしってこんな特徴があるのね』
その特徴を知り、受け入れるからこそ、次にその特徴をプラスに生かすことができるのです。
『ネガティブは良くないから頑張ってポジティブにならなきゃ』と無理に自分を変える必要はありません。
ありのままの自分を受け入れ、認めてあげください。
そして、新たな自分を発見できるといいですね^^